小林よしのりさんから『新戦争論1』(幻冬舎)を送って頂いた。
他にやらねばならないことがあるのに、一気に読了してしまった。
恐らく「読者」としては、最も早く読み終えた1人だろう。 作者の小林さんご本人が、
ブログで読者より先に読了したと自慢しておられた。
あれは一種の反則か。 イスラム国」登場の背景が、思いも寄らぬ視点から、
説得的に解明されているからだ。
イラク戦争とそれへの日本の参画を擁護し、
讚美した知識人への根本的な批判に直結する。
しかもイラク戦争当時、 恐るべき先見の明を発揮された小林さんが、
戦慄すべき予言をされていて、
早くもそれが的中しつつあるように見える。
沖縄戦を巡る史実を取り上げた
「国民の手本、少女学徒隊」 の章は、涙なくして読めない。
本書を求める価値は十分あるだろう。
20世紀の女性の人権侵害とは『性奴隷』である」
「 日韓基本条約に立ち返れ」の章も出色。
リスク覚悟で対決してこられた小林氏でなければ描けない内容。
日本人の伝統的な性意識とキリスト教的な倫理観との相違にまで
目 を届かせながら、 国際社会で慰安婦問題を扱う困難さを
熟知した上で、 それを突破する殆ど唯一のロジックを提示されている。
葛藤の果て『ひょん』と死ぬる」の余韻は実に深い。
多様かつ痛烈なメッセージを包含する本書が、
見事に完結する。
まさに現代の日本人に当事者意識と覚悟を問う渾身の問題作。 2』が楽しみだ。
他にやらねばならないことがあるのに、一気に読了してしまった。
恐らく「読者」としては、最も早く読み終えた1人だろう。
尤も、
あれは一種の反則か。
とにかく、まず刊行のタイミングに驚く。
「
それがそのまま、
しかもイラク戦争当時、
沖縄戦を巡る史実を取り上げた
「国民の手本、少女学徒隊」
この章を読むためだけにでも、
「
「
慰安婦問題と誰より早く、
日本人の伝統的な性意識とキリスト教的な倫理観との相違にまで
目
熟知した上で、
最終章「
この1本で、
見事に完結する。
まさに現代の日本人に当事者意識と覚悟を問う渾身の問題作。
『